Webマーケターの年収について
Webマーケターとは
こちらに関しては以下の記事で詳しく述べております。
Webマーケターといっても、広告代理店のWebマーケターと事業会社いわゆるインハウスのWebマーケターでは違いがあります。さらに会社によっては分業体制が進んでいて、SEO専門だったり、コンテンツ運用専門だったりと仕事内容も変わってきます[…]
Webマーケターの平均年収
転職サービス会社大手のdoda社によると、2021年のWebマーケターの平均年収は466万円とのことでした。
同年の職種を問わない平均年収が436万円(国税庁調べ)と比べると高いことになります。
しかしあくまでもこの年収は平均であり、勤続年数や経験年数、就業形態によってかなり前後があると考えられます。
特に経験年数は重要な要素であり、加えてその中でどのような実績を上げてきたかも重要です。
Webマーケターでトップクラスの年収は?
Webマーケターでトップクラスに稼いでいる方の年収は会社員である場合は、1000万円も現実的です。
企業規模や業界、仕事内容(データサイエンティストや広告運用など)によっても異なるかと思いますが、共通して言えるのは副業が可能であればより可能性は広がるということです。
現在マーケティング関連の需要は供給を上回っています。IT人材の枯渇はこの分野でも同じだということです。
そこで副業として仕事を受けることにより年収の増加を見込むことができます。
またフリーランスの場合は、会社員のトップクラスである1000万円を自分の腕次第で超えることも可能です。
仕事を高単価かつ数をこなせればの話になります。
よってフリーランスでの年収は青天井のようであり、下をみると極端な話0円になることもあり得るということです。
Webマーケターの年収に影響を与える要素
職種
マネジメント層のCMO・コンサルタントといった最上流工程に携わる職種の場合は、1000万円も視野に入る年収となります。
特にCMOは1000万円オーバーがあたりまえの職種となります。
次にプレイヤー層です。
SEOを専門とするSEOマーケターは500万円から800万円程度と言われています。
広告運用を専門とする広告運用マーケターは400~500万円程度とAIによる自動化が進んできている影響か低めとなっています。
SNSを運用するSNSマーケターは専任でSNSを任せる会社が少ない影響か、300万円や400万円と低いところが多いようです。
少し変わったところで、所属する企業専属のいわゆるインハウスマーケターは600万円から800万円と高めとなっています。これはこの職種自体が上記で述べたプレイヤー層のすべての領域を幅広く理解している必要があることや、CMO予備軍といった人材が多い影響があると考えられます。
ただし企業規模によって年収に差が出ることもあるので、そこは注意が必要です。
経験
Webマーケターは、結果や出来ることで年収がかわる職種です。
よって決して経験年数=増収とはなりません。もちろん経験年数はひとつの物差しにはなりますが、経験を買われて転職して最初は高年収をもらえても出来ることが少ない、結果が出せなければ年収に影響してくるでしょう。なので経験年数ではなく出来ることと実績が問われることを覚えておきましょう。
もちろん未経験の場合は年収はどうしても低くなります。300万円程度を想定していると良いかと思います。
出来ることが増えてきて、実績を積んできたら400万から500万円のゾーンに入っていき、その後はキャリアの積み方によって600万円~1000万円といった形のキャリアが描けると思います。
地域
Webマーケターにも残念ながら年収の地域差はあります。
転職サイト求人ボックスによると、最も平均年収が高いのはやはり東京都で569万円となっています。 逆に低い年収となっていたのは佐賀県で347万円となっていました。これは単純な地域の雇用情勢に引っ張られているのもあるかと思います。
ただこの時代でWebマーケターは直接の打ち合わせを行わなくてもできる案件であれば、どこの会社でも変わらないはずです。
実際にフリーランスで働く場合は、フルリモート案件も多く住む場所で年収は変わらなくなるかと思います。
Webマーケターのキャリアアップについて
Webマーケターのキャリアアップの方法
Webマーケターのキャリアアップには、次のような方法があります。
知識を深める
Webマーケティングは、常に新しい技術やツールが登場します。Webマーケターは、常に最新の知識を身につけ、スキルアップをすることで、高い能力を身につけることができます。
経験を積む
Webマーケターは、実際にマーケティングを行うことで、経験を積むことができます。前述した通りこの経験=出来ることを増やす・実績を積むことが重要となっており、仕事をこなすスキルが向上し、高い能力を身につけることができます。
コミュニケーション能力を高める
Webマーケターは、広告代理店やクライアントとのコミュニケーションを行うことが多いため、コミュニケーション能力を高めることが大切です。
インハウスマーケターの場合はクライアントではなく社内調整、フリーランスの場合はクライアントやチーム間のコミュニケーションが求められてきます。
同僚や同業者と情報交換をする
Webマーケターは、業界の仲間や上司とのコミュニケーションを大切にし、情報交換をすることで、新しい知識や機会を得ることができます。
困ったときに助けてもらえるネットワークを設けることにも繋がり、一石二鳥と言えるでしょう。
資格取得
Webマーケターには、様々な資格があります。これらの資格を取得することで、能力を証明することができ、キャリアアップの助けになります。
これは特に転職をする際や、フリーランスで案件を獲得する際に必要になります。
以上がWebマーケターのキャリアアップに必要な要素です。
Webマーケターのキャリアアップには、これらの要素の他にどのようなキャリアを描きたいかも重要になってきます。Webマーケターは、様々な分野に渡って活躍できるので、自分に合った分野を選び、スペシャリストとして活躍するのか、CMOやコンサルティング系を目指して一つの分野に特化せずにマネジメント系のキャリアを目指すのかを自分で考えて選んでいく必要があります。
Webマーケターのキャリアアップに役立つスキル
Webマーケターのキャリアアップに役立つスキルとして、以下のものが挙げられます。
データ分析スキル
Webマーケティングの活動において、データ分析は欠かせないスキルです。Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使って、サイトのアクセス状況やコンバージョン率などを分析することで、より効果的なマーケティング戦略を立てることができます。
コンテンツマーケティングスキル
コンテンツ(サイト・ページの内容)はWebマーケティングにおいて重要な役割を担います。コンテンツマーケティングのスキルを習得することで、ターゲットに合ったコンテンツを作成し、ブランドの広告効果を高めることができます。
SEOスキル
SEOスキルを習得することで、サイトの検索上位表示を実現することができ、ターゲットに合ったトラフィックを集めることができます。
ソーシャルメディアマーケティングスキル
ソーシャルメディアは、Webマーケティングにおいて重要な役割を担います。ソーシャルメディアマーケティングのスキルを習得することで、ターゲットに合ったタイミングやプラットフォームで、ブランドの広告効果を高めることができます。
プログラミングスキル
Webマーケティングは一見プログラムとは無縁の職種に見えますが、HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミングスキルの知識も求められます。Webサイトのデザインや機能をどのようにカスタマイズすべきなのかを判断するために必要なスキルです。
また、オートメーションツールやスクレイピングなどのスキルも求められることがあります。
コミュニケーションスキル
Webマーケターは、クライアントやチームメンバーとのコミュニケーションスキルが求められます。プレゼンテーションスキルやライティングスキルなどが重要です。
エクセルスキル
今後は少しずつBIツールなどに移行していくかもしれませんが、エクセルスキルがあるに越したことはないです。データの分析やレポート作成などに使用されます。
Webマーケターの就職・転職について
Webマーケターの就職先
Webマーケターの就職先は、大きく分けて広告代理店、一般企業に分けられます。
広告代理店では、広告キャンペーンの企画・運用を行いクライアントに提案することが仕事になります。
一般企業は、インハウスマーケターとして会社のサイトの運営、その会社がECサイトを運営していればECサイトの運用など、プロモーションを行うことになるでしょう。
また、Webマーケターは独立してフリーランスとしても活動することができます。独立して活動することで、様々な業界や業種のクライアントに対してサービスを提供することができます。
Webマーケターは、マーケティングにおいて重要な役割を担うことができるため、様々な業界や業種において活躍することができます。
Webマーケターの転職について
Webマーケターは、前述の通りマーケティングにおいて重要な役割を担うことができるため、様々な業界や業種へ転職が可能です。
転職を考える際には、自分のスキルや経験、希望する業界、今後のキャリアプランなどを考慮することが重要です。
例えば、広告代理店で働いているWebマーケターが、Eコマースサイトを運用している企業に転職したい場合は、ECサイトの運用経験やプロモーション経験を持っていることが求められます。
転職に際しては、当たり前ですが履歴書や職務経歴書を作成し、自分のスキルや実績が転職先企業にとって有益であることをアピールすることが重要です。求人情報や転職エージェントから情報を収集し、何が求められているかを調べることも有効です。
Webマーケターの転職では、自分のキャリアプランを考え、5年後10年後さらにその先にどうなっていたいのかを考えて行動することが重要です。
まとめ
Webマーケターの年収は職種や経験、地域によって大きく異なる
Webマーケターの年収は職種、経験(できること・実績)、地域によって差異が出ます。
職種という観点では、最上流工程であるCMOやコンサルタントが高年収である傾向があり、さらにスペシャリストで高スキルを持っている人がその次に続きます。
経験という観点では、できることと実績で評価が分かれ、そのまま年収に影響します。年功序列ではなく実力社会と言えるでしょう。
地域という観点では、東京が最も収入が高い傾向にあり、地方に行くほど年収は下がる傾向にあります。
ただフリーランスという形態の場合は、ある程度働き方や実力などによって案件を確保できれば、その限りではないと考えられます。
キャリアアップや転職について注意すること
自分がCMOやコンサルタント系のキャリアを目指したいのか、SEOや広告運用などその分野のスペシャリストを目指したいのかをよく考える必要があります。またマーケティングを行う際に業界の知識も必要になりますので、同一業界に特化するなどの選択も考える必要があります。
自分のスキルセットや向き不向きを考えて転職活動を行うことが必要となってきます。