Webマーケターに限らずWeb業界にとっての転職エージェントとは

Web業界で転職を考えている方の中には、転職エージェントを利用するか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。Web業界は通信技術とデジタルデバイスの進化により、ますます市場が拡大していく業界です。そのため転職の成功には、転職エージェントの活用が必要不可欠と言えます。

そこで今回は、Web業界の転職を成功させるために、転職エージェントの活用法や役割、利用するメリットなどをご紹介します。転職を成功させるためのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

転職エージェントとは?

転職エージェントとは、求職者と採用を考えている企業の仲介になり、転職の成功を支援するサービスです。業界や求人の動向や、転職のノウハウに長けているキャリアアドバイザーが、求職者の転職を求人探しから入社までサポートします。

転職エージェントの役割は求職者と企業のマッチングです。そのために以下のサポートを提供しています。※転職エージェントにより内容は異なります。

  • 面談を通して、転職希望者に仕事の条件や希望の確認
  • 保有している求人情報の中から、経験や希望に合う企業の紹介
  • キャリアの棚卸しや経験の強みを整理し、自己PRや志望動機への活用アドバイス
  • 応募書類の準備・面接対策や推薦文などのバックアップ
  • 内定までの交渉の代行
  • その他、転職に関わる手続きのアドバイス

転職エージェントを利用すると効率的な転職活動ができることに加え、応募できる求人の幅が広がったり、質の高い求人に応募できたり、今後のキャリアビジョンに広がりを感じられるのもメリットです。

転職エージェントは大きく2つに分類されます。

  • 特化型転職エージェント:特定の業界に特化した求人を取り扱う
  • 総合型転職エージェント:さまざまな業界の求人を幅広く取り扱う

自分が受けたいサポートに応じた転職エージェントの活用が、内定獲得率を飛躍的に高めます。

Web業界の転職で転職エージェントを使うべき理由

Web業界と一括りにしても、仕事内容はさまざま。Webデザインやコーディング、システム開発や保守、アプリケーション開発、インターネットメディアの運営など、Webブラウザを使った制作やサービス全般に携わる業界です。さらにWebサービスも分散され、特にWeb業界の未経験者にとっては、サービスや職種の区別が付きにくいでしょう。

また、Web業界は通信技術とデジタルデバイスの進化にともない、重要性が高まると同時に移り変わりも激しい業界でもあります。そのため、事前の業界動向や企業分析もWeb業界に精通した者の見解が必要です。

転職エージェントには、Web業界に精通したアドバイザーが在中し、求職者の希望に沿った企業・職種の求人を提示します。そのため、自分で探すよりも的確な求人情報を見つけやすいのです。入社後のミスマッチを避けることにもつながります。

挑戦できる求人の幅が広がる

転職エージェントの多くは、非公開求人の情報を抱えています。非公開求人とは、企業名や募集職種、仕事の内容が公開されていない求人のことです。転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーが非公開求人の中からも適切な求人情報を提示するため、選べる求人の幅に広がりが持てます。

非公開求人の中には、求人サイトには記載できないような求人が多く含まれています。例えば、新規事業や新規マーケット参入を踏まえた立ち上げメンバー、企業の注力部門の強化に向けた極秘プロジェクトメンバーなどです。求人の内容には採用の背景を記載する必要があり、事業開始までは競合対策や参入障壁の回避のため、企業は非公開のまま採用します。

非公開求人には、公開できない仕事やポジションの求人が多数あり、求人サイトだけでは出会えない求人です。転職エージェントを利用すると、非公開求人として掲載された求人も、掲載と同時に紹介してくれるため早めに対応でき、良い求人への応募チャンスが増えるのもメリットです。

挑戦できる求人の質も上がる

一人で転職活動すると、経験ある職種や業界、自己評価しているレベルの求人内容に限定され、キャリアアップにつながらない可能性もあります。キャリアアドバイザーは求職者の可能性を探り、一歩先の提案をしてくれるのです。面談を通して、思ってもみなかった自分の市場価値を発見でき、仕事の可能性に広がりを感じられるでしょう。

登録後にキャリアアドバイザーと面談を1時間程おこない、転職選びに必要な要素である経歴や実績などはもちろん、この先のキャリアパスの相談、また可能性のある企業・職種の提案もしてくれます。さらに紹介するだけではなく、応募するにあたり必要な企業情報(企業の求めるスキルや人物像など)の提示や、企業に合わせた書類作成・面接のレクチャーも受けられます。そのため、少しハードルの高い求人にも自信をもって応募でき、同時に通過率も高まるのです。

また求人内容だけでは仕事内容の詳細や、会社の社風が見えず求人の質も分からないこともあります。キャリアアドバイザーの中には、会社と太いパイプを持ち、職場の雰囲気や仕事内容に熟知する者も多数在籍。仕事内容だけではなく雇用条件、実際に働く環境や社員の雰囲気など総合的に判断した中で、仕事環境に恵まれた質の高い求人に出会えます。

転職するためのサポートを受けられる

転職にかかわる活動全てにサポートを受けられるのも転職エージェントの特徴です。以下、サポートの内容の一例です。

  • 希望条件や適性に合った求人の紹介
  • 通過率が上がるような職務経歴や履歴書の作成アドバイス
  • 面接対策と面接のスケジューリング調整
  • 入社にまつわる不安や要望の問い合わせ代行
  • 退職までの手続き相談
  • 入社後のフォローバック

特に転職の初心者にとって、転職の進め方や退社に関わる手続きの方法など分からないことばかりです。また転職のタイミングなど、迷うことも多いでしょう。転職のノウハウを蓄積しているキャリアアドバイザーは、転職に関わる全ての工程でフォローしてくれるため、安心して転職活動を進められます。また、求職者に代行して企業と面接日などの調整してくれるため、連絡時間が限られる在職者にとっても効率的に転職活動が進められ便利です。

自分で求人を探さなくても、ある程度マッチした求人の提案をしてくれる

掲載時期や検索条件により、求人件数に波があります。さらに、自分で探すと一つひとつ求人の内容を確認し、希望条件にマッチしているか厳選していくため、求人探しにも多くの時間を費やします。

転職エージェントを利用すると、希望条件にマッチした求人を定期的に提案してくれるため、自分から求人を探す手間が省けて便利です。中には掲載されたばかりの情報や、非公開求人として募集された求人など、求人サイトでは出会えない求人も含まれています。

求職者の中には、仕事内容だけではなく職場環境や福利厚生の充実度を軸に転職活動する方もいます。このように募集内容だけでは分かりにくい、条件にマッチした求人の提案までしてくれます

希望にマッチした求人の提供してもらうためにも、アドバイザーとの面談では、キャリアプランや希望条件、今後のスケジュールなどをしっかり共有しておきましょう。

面接前に面接先企業の情報や担当者の情報をあらかじめ聞ける

履歴書や職務経歴書、面接で大切なことは企業分析。いかに自分が企業の求めるスキルを持ち、企業に貢献できるのか、企業が採用するメリットをアピールすることが大切です。

とくに履歴書や職務経歴書の作成で、企業の求める人物とかけ離れた印象をもたれると面接までたどりつけません。面接でも、質問の内容によって企業の風習とかけ離れた応え方では、面接官にネガティブな印象を与え内定通過率が下がります。

転職エージェントを利用すると、事前に企業の方針や力を入れている事業内容など聞けるため、面接官の印象に残る受け答えができるようになります。また業界動向も聞けるため、先を見据えた転職のアピールにもつながり、面接官に好印象を与えられるでしょう。

企業との交渉を任せられる

内定が決まると、入社時期の交渉など個人で企業と相談しなければなりません。しかし、在籍しながら転職活動した場合、勤務時間と企業の営業時間が被り連絡の行き違いが生じることや、直接本人が交渉するとトラブルの原因になることもあります。

加えて、内定前の交渉も代行してくれます。本契約の前に年収や労働条件、各種手当を具体的に提示してもらい、しっかり確認しておきましょう。その上で、同意できるか否かを伝えなければなりません。直接当事者が交渉するよりも、キャリアアドバイザーが仲介に入り企業と交渉した方がスムーズにいくケースが多いのです。

転職が決まってからの雑多なことにもアドバイスをくれる

在職している方が転職先が決まれば、まずは所属している会社を辞めなければなりません。特に初めて転職活動する方は、どのように退職準備を進めていくか、在職中にしておくべきことは何か迷う方も多いでしょう。中には、退社日と入社日の折り合いがつかないケースや、会社からの引き止めでスムーズに退社できないケースなど、退職トラブルはさまざまです。キャリアアドバイザーは転職に関わるトラブルの対処方法や、円満退社に向けたアドバイスもしてくれます

また転職先の入社日まで期間が空く方は、健康保険や年金保険の切り替えなど手続きも必要です。このような手続きもキャリアアドバイザーに相談できるので、転職が決まってから迷わず次の企業に入社できる道筋を作ってくれます。

転職エージェントを使う際のメリット・デメリット

Web業界は通信技術とデジタルデバイスの進化により、市場規模が拡大している業界です。転職エージェントでは、Web業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍し、希望に沿った職種や仕事内容を紹介してくれます。ここでは、転職エージェントを使うメリットやデメリットを紹介します。

転職エージェントを使うメリット

Web業界とは、Webブラウザを使った制作やサービス全般に携わる業界です。クリエイティブだけではなく、営業活動など職種はさまざまで、求人情報だけでは分からないこともたくさんあります。そのため、特にWeb業界の未経験者は仕事内容の判断ができず、入社後にミスマッチに気付くケースも多いのです。

転職エージェントにはWeb業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍し、希望や適性にあった求人を紹介し、選考が通過すれば企業に合ったアピール方法もレクチャーしてくれます。

また転職エージェントの多くは非公開求人を保有しているため、自分で探すよりも多くの企業と出会えます。特に、Web業界には設立してまもない企業や、上場中の企業も多く新規部署の立ち上げや、極秘プロジェクトの案件も多いでしょう。転職エージェントの中には、Web業界に太いパイプをもつところもあるので、強い推薦がもらえれば内定率も高まり、挑戦できる求人の幅の広がりや質が高まるのもメリットです。

転職エージェントを使うデメリット

転職エージェントは、日々企業と求職者と向き合っているため、ある程度のスピード感をもって求職者のサポートしなけえればなりません。加えて、すでに退職している方にとって、会社から離れている期間が長くなればなるほど、就職では不利になる傾向があります。

そのため、自分のペースで転職活動したい方にとっては、キャリアアドバイザーからの連絡に焦りを感じ、企業選びも焦って判断してしまうというケースもあります。第三者が加わる以上、自分のペースで進められないということは覚えておきましょう

ただし、キャリアアドバイザーと相談して、本格的に稼働したい時期を決めることは可能です。担当者からの圧迫感を感じる方は、一度相談してみましょう。

加えて、キャリアアドバイザーとの相性も転職活動がスムーズに進むか重要な要素です。話がかみ合わないケースや、希望の条件とかけ離れた求人を紹介され、転職活動を途中であきらめた方も少なくありません。万が一担当者との相性が悪いと感じたり、キャリアアドバイザーの経験不足で物足りなさを感じたら交代を申請しましょう。あらかじめ複数の転職エージェントに登録しておけば、比較して親身に対応してくれるアドバイザーを選ぶことも可能です。

Web業界に強い転職エージェントは?

キャリアアップをしたい方に向け、経験者向けにおすすめの転職エージェントと、これからWeb業界を目指す方に向け、未経験者におすすめの転職エージェントをそれぞれご紹介します。

Web業界経験者向け転職エージェント

転職エージェントを選ぶときは、自分の転職したい目標や志向にマッチしているかを確認しましょう。Web業界経験者がキャリアアップを目指すのであれば、おすすめは、「レバテックキャリア」と「Geekly」。どちらも特化型転職エージェントといわれ、Web業界専門のエージェントです。

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、登録求人数5,000件以上のIT・Web系エンジニア・クリエイター専門の転職エージェント。スキルと経験の市場価値を知り尽くしたキャリアエージェントが在籍し、「強みを活かした転職」を提案しています。年間累計3,000回以上の企業訪問で獲得した「非公開の高給与求人」を多数保有しているのが特徴。企業からの絶対的な信頼から、よりよい条件を引き出せます。Web業界が本当に求める人材を把握している転職エージェントだからこそ、職務経歴書の添削や模擬面接で企業別に対策し、強みを的確にアピール。高給与求人への内定を可能にします。

レバテックキャリアへ

Geekly

Geeklyは、IT・WEB・ゲーム業界に強い転職エージェント。年収アップ率75%と驚異的な数値を実現しているので、高年収を目指して転職する方におすすめです。フレックス求人(約6,400件)やリモート求人(約1,800件)も多く保有しているので、ライフワークバランスを整えたい方にも向いています。業界歴10年、累計支援実績5,000件以上と実力派転職エージェントですので、IT業界との深いコネクションを確立しているのが特徴です。さらに13,000件以上と豊富なIT系の非公開求人数を保有しているので、無料登録後にチェックしましょう。

Geekly(ギークリー)へ

Web業界未経験者向け転職エージェント

Web業界未経験者の方は、未経験からのキャリアチェンジに強い転職エージェントを選ぶようにしましょう。転職するためのスキルを身につけさせてくれるような、サポートが充実した転職エージェントもおすすめです。

中でもおすすめなのが、「WORKPORT(ワークポート)」と「doda」。どちらもWeb業界未経験者のサポートが手厚い転職エージェントです。

WORKPORT(ワークポート)

ワークポートは、もともとIT専門の転職エージェントのため、IT業界の知識豊富なキャリアアドバイザーが在籍しています。そのためIT業界への転職実績も豊富です。ワークポートは、完全未経験からプロのエンジニアを目指す方のための無料エンジニアスクール「みんスク」を運営しています。より実践的に学びながら、キャリア相談もできるため内定率も高まります。さらに保有求人数の約70~95%が非公開求人。多くの求人からヒアリングしてマッチした求人を紹介してくれるため、業種・職種未経験者でも採用される可能性が高い転職エージェントです。

WORKPORT(ワークポート)

doda(デューダ)

dodaは、転職回数が少ない人におすすめの総合型転職エージェント。約10万件の圧倒的な求人数を保有しています。キャリアアドバイザーの丁寧なサポートに定評を得ており、転職者満足度は業界トップクラス。自分の強み・能力に適した仕事を分析する「キャリアタイプ診断」や、転職できる可能性のある企業を診断できる「合格診断」など独自ツールが豊富です。転職経験がなくても納得のいく転職を成功できるように、万全なサポート体制が整っている転職エージェントです。

doda(デューダ)

Webマーケターに転職、キャリアアップを目指すなら

以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

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転職エージェントを使った転職でのよくある失敗

転職エージェントを利用すると効率よく転職活動できるメリットや、内定率のアップまたより待遇のいい企業へのキャリアアップなど転職の成功につながります。その反面、うまく活用できない場合、以下のような状況に陥り転職活動そのもののやる気を無くしてしまうケースもあるようです。

転職エージェント担当者とのコミュニケーションに時間がかかり、疲れてしまう

登録後、求人紹介の前にはヒアリングをおこないます。エージェントの会社にもよりますが、登録後約2~3日後に面談の予約です。最初は希望の職種や経歴の棚卸し、転職での希望条件、今後のキャリアパスなどの意識の共有をするため60分~90分程の面談時間があります。

その後、キャリアアドバイザーから希望や適性に合った求人紹介が始まりますが、途中経過の報告や希望条件と紹介案件にずれが生じていないか、定期的なコンタクトが必要です。さらに、実際に応募し選考が進めばより連絡の頻度が増えます。特に在職中の方は、コンタクトとる時間が仕事終わりであったり、休憩時間など合間時間になることが多く、担当者とのコミュニケーションに疲れを感じる方も多いようです。

そもそも転職エージェント担当者との相性が悪くやる気を失う

キャリアアドバイザーとの相性の良さは、転職活動を成功させる上でも必要不可欠です。履歴書や職務経歴書の作成時、また面接対策のときには自己開示をして自分というものを話し、そして企業選びのときには、キャリアアドバイザーに胸の内を話さなければならない場面が何度もあります。そのときに、的確なアドバイスがなかったり、気持ちを否定されたりすると、転職活動のやる気も失われます。会話していて、少しでも違和感を感じたら交代の申請か他の転職エージェントへの登録をおすすめします。

転職エージェント担当者の経験不足か、自分の要望とは違う求人を多く勧められる

登録した転職エージェントの担当者が、全て経験豊富とは言えません。そのため、アドバイスの質も、担当者に委ねられています。キャリアアドバイザーの中にはWeb業界への理解が乏しく、要望とはマッチしない求人を紹介してしまうというケースも少なくありません。求職者よりもweb業界の理解が乏しいと、求職者のニーズや希望に合ったキャリアプランを提供できす、求職者が違和感を覚えるでしょう。

Web業界はWebサービスの範囲も広く、職種もさまざま。加えて企業数も増えてきている業界だからこそ、転職エージェントを選ぶときは、Web業界に精通しているキャリアアドバイザーが在籍しているかどうかの確認しておきましょう。

転職エージェントを使ったWeb業界での転職を成功させるには

転職エージェント経由で転職した方の中には、入社後に仕事内容のミスマッチが発覚したり、事前に担当者から聞いていた社風とは異なっていたり、転職を失敗したと感じる方も少なくはありません。特にWebのサービス内容や職種がさまざまで、かつ設立して間もない企業も多くあるweb業界。だからこそ、Web業界で転職を成功するための転職エージェントの活用方法をご紹介します。

転職エージェント担当者を信用しすぎない。アドバイスを聞き入れるかどうかは自分で判断

エージェントの担当者は、希望にマッチした求人を積極的に紹介してくれたり、進路のアドバイスをくれたり頼もしい存在です。しかし、担当者のアドバイスを全て鵜呑みにし、転職活動を進めるのは辞めましょう。

転職エージェントの担当者にも、内定率を高めるという目標があります。そのため、担当者の中には希望条件とミスマッチな求人や、内定率が高い会社などを紹介するケースもあるのです。内定承諾を悩んでいる方には、承諾を迫る言い方をする担当者も中にはいるようです。また、応募の背中押しとして、企業のデメリットを隠しメリットのみを伝えることもあります。

自分でも積極的に情報収集し、反対に担当者にその情報を確認していく意気込みがあると、担当者も気を抜けません。

求人には積極的に応募する

リクナビNEXTのアンケートによると、応募から書類選考の通過率は約5割、面接からの内定率は約4割との結果がでています(5年以内に転職した20~30代正社員、男女1000名の内、知人の紹介で決定した方を除く転職成功者対象)。つまり5社応募して、1社内定が出る計算です。

転職活動では、いろいろな企業を比較するためにも内定はいくつかとっておくと良いでしょう。求人情報だけでは企業の魅力は分からず、内々定後に初めて給料や雇用条件を提示されます。そのときに、予想していた給料よりも低い、雇用条件が希望と違うということが判明するかもしれません。もしいくつか内定が決まっていれば、よりよい条件を提示した企業を選べます。気になる求人は積極的に応募しましょう。

転職時期は早め早めと心得る

少しでも転職したいと考えているならば、早めの転職活動をおすすめします。特に未経験の業界は、年齢が上がるにつれ敬遠される可能性があります。転職は即戦力を求める傾向が高いからです。

中には「未経験者歓迎」と書かれた求人もありますが、第二新卒や20代の伸びしろがある求職者を募集し、会社で育てたいという意図が含まれていることも多いのです。職種によって壁になる年齢は異なりますが、その年齢に差しかかる前に早めに行動しましょう。

希望条件の優先順位をしっかりと整理し、転職エージェントへ理由とともに伝える

転職エージェントの担当者との意思疎通は、転職成功の近道と言えるでしょう。そのために、自分の中でも希望条件の整理をし、優先順位をつけ、きちんと担当者と意識の共有をしなければなりません。もちろん、就職するにあたり全て希望通りの会社に入社できれば良いですが、ときには何かをあきらめなければならないこともあります。

自分の中で譲れない希望条件、譲歩できる条件などを整理し、なぜそう思うのか(家庭の事情や前職の退職理由など)理由を添えることで、担当者もより深く理解できます。優先順位のすり合わせをしておくと、求人情報の不一致などが生じにくくなります。

転職エージェントから企業へ送る推薦文は必ず確認

推薦状とは、キャリアアドバイザーが求職者の強みや人柄、転職理由などまとめて、面接につないでもらえるようにPRする推薦文のことです。履歴書や職務経歴書などの応募書類に添え、一緒に企業に送ります。

主な項目は以下の通りです。

  • 職務要約
  • 特筆すべき実績や経歴のエピソード
  • 転退職理由
  • 現年収と希望年収
  • 面談の所感(人柄など)

基本的には送られてきた履歴書や職務経歴書から判断しますが、第三者の目から見た求職者のおすすめポイントや具体的な転職背景など、推薦文から把握できます。特に、信頼関係を築いている転職エージェントであれば、書類の通過率に影響するといっても過言ではありません。

また推薦文を確認すると、自分の強みやアピールポイントなども確認できると同時に、企業に伝える希望条件に誤りがないかも確認できます。担当者に伝え、推薦文を見せてもらえるようにお願いしてみましょう。

【おまけ】転職エージェントを利用する際の手順

初めて転職エージェントを使用する方に向け、登録から内定までの流れを紹介します。

  1. 転職エージェントに登録
    主にインターネットから登録します。基本情報に加え、転職希望時期や希望の業界・職種、年収など登録します。
  2. キャリアアドバイザーと面談
    登録後、担当のキャリアアドバイザーからメールや電話で連絡がきます。改めて日程調整し、面談の日にちを決めます。転職エージェントによっては、面談までに履歴書や職務経歴書を準備します。
  3. 企業へ応募
    キャリアアドバイザーが選定した企業の中に気になる求人があれば、積極的に応募していきましょう。希望するときは、担当のキャリアアドバイザーを通して応募します。応募書類はその企業に合った内容にするため、ここで業界情報や企業情報を確認し、企業の目に留まる書き方のアドバイスをもらいましょう。
  4. 面接
    応募書類の添削と同時に、企業へのアピール方法をレクチャーしてくれます。企業が求めることは、採用することのメリットです。自分を雇うことで、企業がどのようなメリットがあるか、存分にアピールしましょう。面接日の調整は、キャリアアドバイザーが代行してくれます。
  5. 内定と条件交渉
    年収や雇用条件は、キャリアアドバイザーが代行して確認してくれます。本契約に入る前に、疑問に思っていることは全てクリアにしておきましょう。

転職活動に関わる全ての工程に、キャリアアドバイザーからの手厚いサポートがあり、転職初心者の方や、在職中の転職活動で企業とのコンタクトがとりにくい方でも、効率的に転職活動を進められます。

Web業界での転職エージェント活用方法まとめ

Web業界は通信技術とデジタルデバイスの進化により、ますます市場が拡大していく業界です。だからこそ、転職活動では業界動向を把握し、企業が求めているスキルをアピールしてくことが成功へとつながります。そのためには、業界に精通しているキャリアアドバイザーの力が必要不可欠。業界への深い理解と、転職活動のノウハウを掛け合わせ、希望条件に近い、または希望以上の企業への転職へと導いてくれるのです。

Web業界で転職を成功させるためのポイントを再度お伝えします。

  • 転職エージェント担当者を信用しすぎない。アドバイスを聞き入れるかどうかは自分で判断
  • 求人には積極的に応募する
  • 転職時期は早め早めと心得る
  • 希望条件の優先順位をしっかりと整理し、転職エージェントへ理由とともに伝える
  • 転職エージェントから企業へ送る推薦文は必ず確認

転職エージェントは、求職者の内定獲得にむけ全面的にバックアップしてくれます。希望の転職を叶えるためにも、転職エージェントの力を使わない手はありません。皆様の転職活動が成功することを、心よりお祈り申し上げます。

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